サンフランシスコ便り 2005
早いもので、ここサンフランシスコに住み始めて、あっという間に1年と8ヶ月が過ぎ、2度目のクリスマスを迎えようとしている。
アメリカでは、毎年のクリスマスのためだけに、膨大な数の木が栽培され、繁華街では、企業や商店が豪奢なクリスマスツリーをきらびやかなイルミネーションで飾り立てるのにしのぎを削り、それはそれは息を呑む華やかさだ。各家庭も、負けてはいない。何所の家庭も、クリスマス飾りを家中に施し、そのメインをツリーで締めくくる。近所を散歩して、そんな飾りを見て歩くだけでも楽しくなってくる。
それが終わると、それらの木は打ち捨てられたり燃やされたりてしまうことを考えると、ペーパータオルの消費や、発泡スチロールの容器に入ったファーストフードの氾濫など、目に余ることひとしきりだ。日本の割り箸を資源破壊と非難したりするアメリカ人はいったい自分たちの国のこの浪費をどう考えているのだろうかと非難もしたくもなるのだが。
そういう無粋なことを言うのはやめにして、こちらの人がするように、クリスマスを祝ってみる気分になるのも楽しいもので、今年初めて、夫が小さいけれど本物の木のクリスマスツリーなるものを買ってきたので、それに色とりどりのガラスのランプだの陶器のりんごだのくるみ割り人形だの飾り付けてみた。それに、電飾をぐるぐると巻きつけて、電源をいれれば、なんともかわいらしいクリスマスツリーの出来上がりだ。
ツリーの横には、8カ月になる娘のまどかがいて、無邪気な顔をして遊んでいる。私と目が遭うと、顔をしわくちゃにして、ほんとに嬉しそうな笑顔を見せる。ママの存在がだいぶわかってきたようだ。遊んでいても、テレビを見ていても、ときどきこちらを振り向き、母親がいることを確認すると、にっこりした後、また遊びにもどる。
先々週、夫がひどい風邪に襲われ、それが落着き始めた頃まどかに、そして先週末にはとうとう私にも伝染ってしまった。まどかは今のところ、熱は治まり、少し咳と鼻水がある程度だが、私の方は熱がずっと下がらず長引いている。
そんなわけで、ずっと家で寝込んでいたが、この果てしなく続くかと思われるような病魔に抵抗するためにも、今まで書こうと思いつつなかなか書けななったことを書いてみようと思う。
12/14/2005
1、 ミッション ラティーノ文化と壁画の世界
2、 予感
3、 妊娠とアメリカの社会保障制度
4、 アメリカでの結婚式
5、 妊娠と妊娠中毒症とアメリカ人の栄養摂取量
6、 アメリカでの出産
7、 命名の由来
8、 母になるということ
9、 ハンターズポイントシップヤード オープンスタジオ
10、 バーネルハイツの隣人たち
11、 バイリンガル教育、あるいは…
12、 アメリカに生きる意味
13、 画家として