サンフランシスコ便り 2005
第13章 画家として
私は、画家として生きるよりも、まず一人の人間としてまっとうに生き、その人生から得た経験や啓示を糧に、絵を描いていきたいと思っている。アメリカに住むことで、また家族をもつことで、今までの暮らしは一変した。アメリカに住みだして以来、次々と新しいことが起こったこの一年半、落着いて絵を描く暇もなかったが、それでも何かの啓示を得ていくつかの作品を制作した。しかし、あまりにもめまぐるしく変化する生活を作品にするにはあまりにも時間が短すぎ、まだ満足のいくものが作れていない。これから時間をかけて、じっくり作品を作りたいと思う。時には筆をおき、家族や自分の周りに起きることにどっぷり漬かってみるのも良いと思う。そうして時間をかけて紬んだ感動をいつしか一群の作品に変えたいと思っている。
12/20/2005