印象に残る旅 20年

2004.11-12 ハワイ

2002.10-2003.12 グアテマラ、ホンデュラス、メキシコ、エルサルバドール、スペイン、ポルトガル、ベルギー、オランダ、アメリカ(サンフランシスコ)、カナダ

2002.9 長野

2002.3 アメリカ(サンタフェ)

2001.12 沖縄本島

2001.6 イタリア

2001.3 香港、マカオ

2000.11 サンフランシスコ

1999.12-2000.1 八重山(石垣、黒島、鳩間島、竹富島)

1998.12-1999.1 台湾

1997.8 東北(宮城、岩手、青森、福島)、新潟

1997.3-4 インドネシア(バリ、ジャカルタ、スマトラ)

1996.2-5 インド、ネパール、シンガポール、マレーシア、タイ、カンボジア、ベトナム

1995.11 横浜

1995 城之崎

1994.8 紀伊半島(熊野、潮岬ほか)

1993.7 北海道(道東)

1992.10-11 アメリカ(ニューヨーク、ボストン、ワシントン)

1990.5 フランス(パリ、ストラスブール、ナンシーほか)

1989 中国(北京、天心ほか)

1988 タイ(バンコク、チェンマイ、スコータイほか)

1987.3-4 東京散策

1986.9-10 北陸(金沢、石川、福井)

1986.3 四国一週

1985.8 山陰、九州一周

1984.8 丹後半島, 福井、信越

 


目次 | ホーム


私が子供の頃、度々悩まされ、そして、今でも時々見る夢がいくつかある。そのうちのひとつはこんな夢である。

私はひとり、列車でどこか知らない場所に向かって旅をしている。いつの間にか行く先を見失い、人気のない小さな駅に降り立つ。その列車は最終で、駅には誰も居ない。時刻表や駅員さえも見当たらず、私は一人途方にくれる。辺りは日が暮れていくというのに、民家どころか街灯さえも見当たらない。鬱蒼とした森がその駅を取り囲んでいるだけだった。

私は生まれつき方向音痴で、ちょっとくねくねした道を歩くとすぐに方向を見失ってしまう。私が子供の頃、一人で行ったことのないところに行くのは本当に怖かった。高校生になるまで、保護者や友人と一緒でなくては一人で電車やバスに乗ることさえできなかった。

それにもかかわらず、私は知らない土地にいつも憧れていた。行ったことのない世界に行って、知らない土地の人々に出会ってみたいといつも感じていた。行ったことのない世界に触れた本や、映画、テレビ番組なんかを見るたびに、いつでもその場所に行って、その空気に触れてみたいと思った。

私が二十歳になった頃、スケッチ道具を車に詰め込み、能登半島一周の気ままな旅に出かけた。それが、私にとって初めての一人旅だった。そして、30歳になってやっと初めて一人で国外旅行に出かけた。

旅の間、たくさんの人々と出会い友達になった。特に外国では、たどたどしい英語だとか片言の現地語、おかしなスペイン語で人々に語りかけたが、何らかの形でコミュニケーションをとり、彼らとできるだけ多く接することで、彼らの住む土地や国々について何かを学んだ。時には騙されたり盗まれたりもしたが、多くの人々は親切だったし、出会ってすぐに打ち解けることができなくても、こちらが真摯に接すれば、いつか心を開いてくれるものだと感じた。

実のところ今でもそうだが、私は子供の頃、内気で人見知りが強く弱虫だった。それだけに、いつももっと強くなりたいと願った。自分の限界を知りたいと思った。何ができるのか、何所までいけるのか。もうすぐ私は40歳になろうとしているが、今また新しい土地、新しい生活を迎えながら、これまでと違う可能性を探して旅をしているようなものだ。

こんなふうにして、私に多くのことを教えてくれた旅の数々を、覚えているうちに少しずつ、写真やスケッチなどを交えながら、書き留めていこうと思う。(2004/11/07)


目次 | ホーム